福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

施設長コラム~知床にまなぶ

知床遊覧船の事故は多くの教訓をわれわれ高齢者施設にも与えてくれました。ちょうどタイミング的には17年前のJR西日本福知山線の脱線事故と重なっていたので、わたし自身は様々な思いが去来しました。スピードを最重要視したり、天候を無視して運航を強行するなど、およそ安心安全とはかけ離れていますね。

高齢者施設においても新型コロナウイルスの影響もあって、なにを優先するべきなのか、多様な価値観を背景に意見の分かれるところです。コミュニケーションの取りづらい毎日のなかで、どのように、お一人おひとりの思いやニーズに寄り添っていけるのか、われわれの感じる力に拠るところは少なくありません。また、一つの事故、苦情の背景にある問題の本質について語られることのないまま終わらせてしまうのはじつに勿体ないなと感じます。

知床遊覧船、JR西日本は何を優先したのでしょうか?そこで組織の論理がより強く働いたように、わたしには思えてならない。経営実績を上げることと、安心安全、そして働く人の幸せはいつも同じ方向を向いていなくてはと考えています。