福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

不登校の子どもたちにかかわる大人たちの学習会 レポート

今回で、第4回目となった不登校の学習会のレポートです。

はじめに、学習会に集まっていただきました保護者の方、教育機関・行政機関・相談機関・民間団体・不登校経験者の方々、ご参加いただき誠にありがとうございました。

今回の学習会のテーマは、『子どもたちがおとなとつながる大切さ』

~不登校・ひきこもりを通して 信頼できる大人との出会い~です。

講師は不登校・ひきこもりの支援連絡会代表の吉田琴美さんにお話をしていただきました。

不登校・発達障がいなどの生きづらさを抱えている子どもたちの大切な時期の中で、

子どもたちが自らヘルプを出すことができる、苦手なことや困っていることを伝えることができる、信頼できる大人を増やしたいという想いからテーマ設定をしました。また、私たち大人が子どもたちの『見えない生きづらさ』に気付き寄り添うための関わり方についても考える機会としました。

 

学習会の流れとして、

  • 講演:吉田琴美さん
  • 『子どもたちがおとなとつながる大切さ』

~不登校・ひきこもりを通して信頼できる大人との出会い~

  • トークセッション

演者の吉田琴美さんと近畿大学教授の山本智子さんのトークセッション

  • グループワーク・発表

4グループ、さまざまな機関の方々と交えて、生きづらさを抱える子どもたちのサインをキャッチする力と子どもがヘルプを出すことができる関係性を築けるようになることを目指してグループワークを行いました。

 

  • アンケート内容(一部抜粋)

①本日の学習会で最も印象に残った内容について

・吉田さんの体験に基づく事例のそれぞれの子どもたちがキーパーソンとなる人物との出会い

ややりとりがどれほど重要な出来事であったかが自分の体験のように感じられました。

・グループワークで不登校経験のある人やその保護者の方の話を聞けたことがとてもよかった

・信頼できる大人との出会いが大切という点に自分もそうであらねばと思いました

・不登校だった時代に『もう戻りたくない』という当事者の言葉に強い印象を受けた

 

②より理解を深めたかった、聞きたかった内容について

・信頼できる人とのパイプのつくり方

・地域での取り組み事例など

・不登校に特化した内容が聞きたかった

・不登校になり始めから危機的状況、どの状況が回復しやすいのかなど各段階にあった接し方や

対応について理解を深めたかった

 

③今後どのような研修・学習会があれば参加したいか

・年齢が上がるにつれ、支援に繋がりにくくなるため繋ぐ方法・家族として支える見守り方

・大人の発達障がいやグレーゾーンへの支援の仕方

・子どもの発達・権利などを学べる学習会

・不登校からひきこもりだけではなく、触法少年・パパ活・グリ下・薬物依存などの話も聞いて

みたい

 

アンケートは一部を紹介させていただきましたが吉田さんの想いに賛同され、その後のグループワークの時間も有意義であったとの感想をいただきました。

 

今後もクリエバとして、子どもたちの“きもち”を第一優先に、

ご家族・教育、行政、支援機関の方々のさまざまな気持ちを受け止め、

子どもたちが未来に向けて成長できる地域社会の実現を目指していきます。