福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

すずらん通信 「睡眠と認知症の関係」

加齢とともに体内時計がズレて就寝時間が前倒しになる方が多くなります。

特に60代以降の方に顕著にみられます。

また睡眠の質が下がり、浅いノンレム睡眠が増え、

尿意や物音で目を覚ましてしまうことも多くなります。

目を覚ました時に再び寝ようとしてもなかなか寝付けません。

そして近年の研究で認知症になると睡眠時間が短くなるともいわれています。

原因は睡眠ホルモンの減少により、睡眠と覚醒のバランスがとれなくなってしまうことだそうです。

しかし、これは逆といいますか、睡眠時間が短いから認知症になるという説もあるそうです。

つまり睡眠時間が短いと認知症の発症リスクが高まるということです。

世界で一番認知症の患者が多いのは、 日本。

(正確には全人口における認知症有病率ですが、、、)

そして世界で一番睡眠時間が短いのも、 日本(特に女性)なのです。

※OECD2021年度調査

これを知るとあながちこの説が間違ってなさそうにも思えます。

なんだか「タマゴが先かニワトリが先か」の論争にも似ていますね。

対策としては

①午前中に日光を浴びる(セロトニンを増やす)

②就寝環境を整える

③痛みやかゆみに対処する などなど

私たちにできることは可能な限り行ない、

入居者の方の睡眠の質を少しでも高めてもらいたいですね。。。