今回で、第3回目となった不登校の学習会のレポートです。
まず初めに学習会へ、保護者の方をはじめ、教育機関・行政機関・相談機関・民間団体・不登校経験者など計32名の方々、ご参加いただきありがとうございました。
今回の学習会のテーマは、 「不登校になったらどうする?-制度や社会資源の活用について-」 でした。
今回の学習会の計画をした際に、不登校の子どもたちにかかわる制度や社会資源の情報収集をしましたが、分かりやすくまとまった内容の資料が見つかりませんでした。
制度や社会資源の情報を知る事が出来る機会をつくる事で、こどもたちのサポートを充実できると考えました。
『学校に行くことができない』子どもたちの要因となる背景については、一つだけではなく、複合的な理由が多いと感じていました。
そのため、子どもたちの気持ちをふまえたアプローチの方法や、さまざまな制度・社会資源があること、また活用方法の検討などを大人たちが学ぶ機会になればと思いました。
学習会では以下の内容を実施しました。
不登校の定義・不登校の段階・関わり方の例など対応のポイント
各機関の不登校等の相談機関や心身の不調の相談機関、進路・発達相談・障害に関する相談・子どもたちのサポートや居場所・自立支援の相談・法律相談などの制度・社会資源を事例とともに発表
5グループ、さまざまな機関の方々と交えて、制度・社会資源を活用したサポートの事例検討の実施。
アンケート内容(一部抜粋)
①本日の学習会で最も印象に残った内容について
・今日、こんなにもいろいろな機関の方が子どもたちのために日々働いてくれているんだという事を目に見えて感じることができた
・当事者の方の、生の声を聴けたのは良い経験になりました
・子どもにとって安心できたり、楽しかったりする居場所の大切さを改めて感じた
②より理解を深めたかった、聞きたかった内容について
・登校刺激についてもう少し詳しく聞きたかった
・高校は通信などの選択肢があるが、中学校は選択肢が少なくて不安
・現在、学校に行けていない方の支援
③今後どのような研修・学習会があれば参加したいか
・学校の先生の意見もよりいろいろ聞きたいと思った
・当事者さんからの話を聞ける機会やヤングケアラーなどのテーマ
・実際にあった事例から、どのような対応につなげた等の具体的な内容の学習会
学習会の最後に、教員の方が言ってくれた一言がとても印象的でしたのでご紹介。
子どもたちが不登校になった時、学校として責任を感じます。
でも、今回参加してみて、たくさんの人たちと連携ができることを知れて良かったです。
クリエバとしても、今後も子どもたちのためにさまざまな方や機関と連携していく必要性を
強く感じました。