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今回取材させて頂いたのは、西成障害者会館で社会福祉士として勤務されているYさんです。

Yさんは、
とてもアグレッシブな方で体育会系というような雰囲気ですが、実は大学院を卒業されているほど勉強家でいい意味で見た目とのギャップを感じました。また、人情にも熱い方だなと思いました。

その理由は、二つありました。
一つは、利用者さんに対してです。
大切にされているポリシーはなんですかという質問に対してYさんは、『100人100通り』と言う言葉を挙げてくださいました。
大学院で勉強されてきたことから、知識はとても豊富で専門性が高い方ですが、それでもなお、自分が想像していたことと現場は違うと言います。それは、100人いれば100通りの価値観や考え方があることから、「型にはめる」ことをすれば本当の姿がわからなくなるということを身に染みて実感されているそうです。
条文や定義など文章ではわからないことや、研究を続けていても触れて感じてみないとわからないことばかりで文字に起こせないことが沢山あることに気付かれたそうです。このとこから利用者さんの支援を行う際に型にはめず「本人主体」を心がけていると教えてくださいました。このことからわかるように、専門的な知識を押し付けてこうしなさいああしなさいと利用者さんに対してレールを敷くのではなく、利用者さん目線でその人に合わせて一緒に歩まれる方でした。

2つ目は、職員に対してです。
私たちがインタビューをさせて頂いているにも関わらず私たちの話を聴いてくださいました。
Yさん曰く、福祉という仕事は公私混同しがちな部分があるところや利用者さん想いの方が多いことから息詰まってしまうことも多い職場だと言います。だからこそ、話しやすい職場の環境や先輩であれるような雰囲気を大切にしたいと話してくださいました。

対人援助職は、
どうしてもストレスがかかりやすい職場ですがYさんのように職員同士が切磋琢磨しあえたり気遣いしあえる環境が大切だと考えてくださる先輩がいる職場はとても心強いなと思いました。利用者さんだけでなく、私たちのことも大切にしてくれる先輩がいる職場で働けるということもヒューマンライツの強みだと改めて実感しました。