Useful Guide
障害のある人が自立した日常生活や社会生活を送るための相談支援を行う「ソーシャルワーカー」、病気や障害を持った人やその家族の抱える経済的・心理的・社会的な問題の解決を援助し、社会復帰を支える「医療ソーシャルワーカー」、地域の子どもや家庭の問題の相談に応じる「ファミリーソーシャルワーカー」、介護保険サービスを希望する高齢者の相談に応じて、ケアプランの作成や介護サービス提供事業者等との連絡調整を行う「ケアマネージャー」など、幅広い相談職の活躍の場があります。相談職全体で地域のまちづくりを進める「コミュニティソーシャルワーカー」としての役割を担っていきます。 相談職には資格や経験が必要ですが、業務を通じて経験を積み、資格取得をめざすこともできます。
地域包括センターは大阪市内に66箇所、西成区にもエリア別に4箇所あって、どこも同じような仕事をしていますが、その中でも私たちの特徴と言えるのは、「伴走型の支援」を目指しているということです。
だから相談職とは言ってもただ窓口に座っているわけではありません。相談者さんと仕事抜きにでもお付き合いできる関係づくりを基本にしているので、時にはお神輿を担ぐときもあれば、お餅をつくこともあるし、お花見に参加することもあります。
通常業務ではないかもしれないけれど、そうした地域との関わりを通じて顔の見える関係づくりをしています。だから他よりも時間と体力を使っていると思います。
相談職(地域包括) Hさん
子どもから高齢者までトータルに支援ができるというのは、大きな特徴のひとつだと思います。
もうひとつは、ヒューマンライツにはさまざまな施設があり、デイサービスも提供しているので、それらと連携して他ではできないような臨機応変な対応ができるという強みがあります。
以前、いろんな場所を転々としながら暮らしている障害者の方がいて、他区の相談員さんがなかなか支援に繋げられず困っておられるケースがありました。たとえば、デイサービスでは決まった日にしか入浴できない、予定日にその人は来てくれないといった具合で、お風呂に入ってもらうこともできない状態でした。
しかし私たちは、デイサービスの職員と連携して、曜日や時間にかかわらずその人が来たときに入浴サービスを提供するという柔軟な対応ができたので、難しかった入浴も可能になりました。
私はヒューマンライツに入って25年になります。当時は今のように社会福祉制度が整っていなかったので、困っている人に対して何が必要かを考えながら、自分たちで制度を作ってきました。
今は制度が整っているために、制度ありきでものごとを考える人が増えているような気がしますが、それでは制度に当てはまらない人を置き去りにすることになります。
私たちは、制度がないからできないではなく、どうすればできるのかを考える。必要な制度がないなら自分たちで作っていこうという発想で取り組んでいきたいと思っています。
相談職(障害者相談) Kさん
障害児支援で私たちが最も重視しているのが、ライフステージに応じたサポートで、
幼児には幼児の支援、高校生には高校生の支援が必要だと考えています。
なおかつ、西成区という地域性を重視していることも一つの特徴です。
2つ目は、
と、子どもたちの支援を行う5つの施設が、それぞれ明確な役割を担っているという点です。
そして3つ目は、
ライフステージで分かれ、役割でも分かれているけど、法人としては障害児支援を一体で捉え、一箇所でサポートできるという点です。
大人に対しては、介護でも就労でもなく、その間を支援する。自分の強みを生かして自分らしく生きるためのサポートを模索しながら取り組んでいるのが特徴だと思います。
介護職(障害児支援) Oさん