Useful Guide
障害のある人が自立した日常生活や社会生活を送るための相談支援を行う「ソーシャルワーカー」、病気や障害を持った人やその家族の抱える経済的・心理的・社会的な問題の解決を援助し、社会復帰を支える「医療ソーシャルワーカー」、地域の子どもや家庭の問題の相談に応じる「ファミリーソーシャルワーカー」、介護保険サービスを希望する高齢者の相談に応じて、ケアプランの作成や介護サービス提供事業者等との連絡調整を行う「ケアマネージャー」など、幅広い相談職の活躍の場があります。相談職全体で地域のまちづくりを進める「コミュニティソーシャルワーカー」としての役割を担っていきます。 相談職には資格や経験が必要ですが、業務を通じて経験を積み、資格取得をめざすこともできます。
釜ヶ崎(あいりん地区)を中心に活動しているので、
生活困窮者に対する相談支援がメインの仕事です。
あいりん地区でも高齢化が進み、介護が必要な人も増えてきました。また、多くの人が長年の肉体労働やアルコール中毒、野宿生活などによって、健康問題を抱えています。
毎日の食事や入浴もままならない人も大勢おられます。そんな方たちに対してまず生活面のサポートを行い、働ける方は就労につなげられるよう準備をしていきます。
福祉についての基礎的な知識ぐらいはあったほうがいいかもしれませんが、やる気や人間性のほうが大事だと思います。
ヒューマンライツは人材育成に力を入れているので、資格は後からついてきます。
私自身、3人の子どもを育てるシングルマザーで、何の経験も資格もありませんでしたが、入職してからヒューマンライツの全事業を経験して、ここまでキャリアを積み重ねることができました。
3人の子どもを大学に進学させることができたのも、ヒューマンライツに出会えたおかげだと思っています。
就労支援職 Nさん
ひとつは、介護が必要になった高齢者やご家族の最初の相談窓口として、お一人おひとりの相談に対応して、どのようなサポートが必要かを考え、介護保険などの制度に乗せて支援につなげていく仕事です。
さらに、ケアマネージャーさんに対する相談支援として、地域の関連機関との連携していくのも私たちの仕事なので、常日頃から地域の民生委員さんや住宅の管理人さんといった方との関係づくりにも力を入れています。
必要なスキルは、資格で言えば社会福祉士やケアマネージャー、看護師ということになりますが、資格よりもまず、現場に駆けつけるフットワークの軽さと体力が必要。
そして、どんな場所にでもどんどん入っていけて、どんな人とでもフラットな態度で関われる資質があればいいと思います。
相談職(地域包括) Hさん
相談支援には二通りの業務があります。
ひとつは高齢者のケアプランと同様に、障害者の方のためのケアプランを立てて、サービスをマネジメントする業務です。
もう一つは、ご本人やご家族、地域の方などからの、あらゆる相談に対応していく業務です。
相談の内容はさまざまで、たとえば虐待に関する相談もありますし、親元から自立したいといったご本人からの相談もあります。虐待のケースであれば、区役所と連携しながら保護したりすることもありますし、自立したいという人には、グループホームでの体験を組んだり、一緒に電車に乗ったり買い物をしたりして、自分で生活するためのさまざまな経験をしてもらいながら、自立の実現に向けて進めていきます。
この仕事に必要なのは、専門的なスキルというより「聞く力」だと思います。
自分の気持ちや考えをうまく表現できない人も多いので、話しやすい雰囲気をつくりながら、いろいろな角度から話を引き出し、相手の思いを汲み取ることが大切です。
相談職(障害者相談) Kさん
障害児支援では、発達が気になるお子さんの居場所や、
可能性を伸ばすプログラムを提供しています。
もうひとつは発達障害児支援については、お子さんから大人まで、発達障害や精神疾患を中心にとりわけ生きづらさを抱えている人のサポートを行っています。
障害児支援での相談支援職は、発達が気になるお子さんの相談や、不登校のお子さんや引きこもり等の若者、ご家族の相談をお聞きしています。
どちらの仕事にも必要なのが、コミュニケーション力。相手の話をきちんと聞いて、自分の思いをわかりやすく伝える力です。
私たちの事業所で活躍している職員を見ていると、話をするのがうまくて、当事者とご家族の両方と上手に関わっている人が多いです。
介護職(障害児支援) Oさん