毎年、12月3日から9日までは「障害者週間」です。
障害者週間は、毎年12月3日から9日までの一週間です。障害者基本法の改正により、2004年6月に従来の「障害者の日」(12月9日)に代わるものとして設定されました。
障害者週間の目的は、国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることです。
12月9日は、1975年に国際連合で「障害者の権利宣言」が採択された日です。また、国際障害者年を記念して、1981年11月28日に国際障害者年推進本部が12月9日を「障害者の日」とすることに決定しました。
12月3日は、1982年に国連総会において「障害者に関する世界行動計画」が採択されたことから、国際障害者デーと制定されています。
2004年6月に障害者基本法が改正され、それまで12月9日を「障害者の日」と定めていた規定から、12月3日から12月9日までを「障害者週間」と定める規定へと改められました。
今年、西成障害者会館は30周年を迎え、今後10年の指針を策定しました。
障害者週間に合わせて「西成障害者会館今後10年の指針」を公表させていただきます。
地域の障害のある子どもを育てる親たちの運動の結果、 障害者の自立拠点として1993年7月に『西成障害者会館』を設立して、今年で30周年を迎えることができました。当館が30周年を迎えることができましたのも、ひとえに皆様のお力添えのお蔭です。心より感謝御礼申し上げます。
これを機に、西成障害者会館が目指す姿として、今後10年の指針を策定しました。そこで、障害者週間に合わせて「西成障害者会館 今後10年の指針」を公表させていただき、この方針の実現に向けて、職員と共有し、皆様の協力を得ながら着実に取り組んでまいります。
西成障害者会館 今後10年の指針(2023年7月1日策定)
〇西成障害者会館では
障害児・者の自己決定が尊重される社会と安心して地域で暮らせるまちづくりを目指して
地域の障害のある子どもを育てる親たちの運動の結果、 障害者の自立拠点として1993年7月に『西成障害者会館』を設立しました。 合わせて「障害者の人権を守る会」も結成され、 これにより西成区で障害者差別の撤廃、障害者の自立生活支援と自主活動の強化、 そして福祉と人権のまちづくりの活動を本格的にスタートしました。 現在、障害児・者の権利擁護、相談支援、通所支援、当事者活動支援等の事業を展開しています。
〇西成障害者会館 3つの機能
部落問題をはじめとする人権課題の解決と障害者の自立と社会参加を目的として、以下の機能 を有します。障害者会館のサービス利用については、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者 保健福祉手帳(障害者手帳)の有無は問いません。すべての障害者や家族・支援者のご相談に応じ、地域での自立生活支援を行います。
〇事業紹介
■ 西成区障害者基幹相談支援センター【大阪市委託事業】
障害のある方やそのご家族等からの相談に応じる窓口です。 地域における相談支援の中核的な役割を担っています。
■ 地域生活支援センターサワサワ【大阪市委託事業】
精神障害者の生活相談とともに、障害のある仲間どうしの 憩いと高めあいの場、居場所づくりを行っています。
■ 生活介護 [定員40名]
■ 放課後等デイサービス [定員30名]
■ 居住支援法人【大阪府認可事業】
障害のある方や高齢者など、住まい探しに配慮が必要な方へ の支援を行っています。
■ 法人後見等権利擁護事業【法人独自事業】
障害のある方や認知症の方などの、財産や権利を守る取り 組みを行っています。
■ リハビリテーション事業
■ 各種講習会事業
〇広がりつづける西成障害者会館の取り組み
西成障害者会館では、障害者を取り巻く広範な課題に対応し、ニーズに応え続けるため、事業を展開してきました。設立から30年たった今、当館が起点となりスタートした施設・事業が数多くあります。現在は、以下の施設・事業が、それぞれの役割を持って取り組みを進めています。
●障害者グループホーム:住み慣れた地域で安心して暮らし続ける
1998年、精神病院から地域移行の取組みをスタートし、 様々なグループホームを開設してきました。現在、共同生活援助「ボーンズ」「ピース」「チャレンジ」3つの事業、60名 のグループホームを運営しています。
■ 共同生活援助ピース [定員24名]
■ 共同生活援助ピース短期入所 [定員1名]
■ 共同生活援助ボーンズ [定員19名]
■ 共同生活援助チャレンジ [定員15名]
■ 共同生活援助チャレンジ短期入所 [定員1名]
●ヒューマンインクルーシブセンター クリエバ:発達障害のある子どもたち、人たちが 自分らしく生きる地域をデザイン
発達障害のある子どもたち、人たちの支援の拠点として、当事者のサポートをはじめ、その保護者や家族などの身近な人の支援と、ご近所や学校、職場における理解と協力の推進といった地域社会づくりを柱に取り組んでいます。
■ 大阪市障害児等療育支援事業【大阪市委託事業】
■ 計画相談支援事業
■ 児童発達支援事業 [定員20名]
■ 自立訓練(生活訓練)事業 [定員10名]
■ 就労継続支援B型事業 [定員10名]
●総合就労支援福祉施設 にしなりWing:障害者の就労を総合的に支援
障害者等の就労をワンストップで支援する、総合就労支援 福祉施設です。施設内には多機能型事業所「アスタック」を 設置し、就労移行支援・就労定着支援・就労継続支援(B型) を一体的に運営。就職後の定着支援も行っています。
■ 中部地域障がい者就業・生活支援センター事業【大阪市委託事業】
■ 職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業
■ 就労継続支援B型事業 [定員34名]
■ 就労定着支援事業 [定員10名]
■ 就労移行支援事業 [定員 6名]
●ヒューマン援護福祉プラザ:「この街(釜ヶ崎)で生きていく」私たちが応援します
社会福祉的課題が集中する西成区の釜ヶ崎(あいりん地域) で、就労、相談、介護を中心に住み慣れたまちで自分らしく暮らしていけるよう障害者の総合的な支援に取り組んでいます。
■ 計画相談支援事業
■ 就労継続支援B型 [定員10名]
■ 居宅介護事業
■ ユニバーサル就労支援事業【法人独自事業】
■ 高齢者生きがい就労支援事業【法人独自事業】
〇西成障害者会館 30年のあゆみ(概要)
「福祉でまちづくり」をスローガンに
この30年間、西成障害者会館は「福祉でまちづくり」をスローガンに事業を展開してまいりました。これまでに、多くの障害のある方、家族の方々や関係機関の皆様に支えられ、今日まで歩んでくることができました。今後も、障害者の権利擁護と社会参加の推進に尽力し、障害児・者の自己決定が尊重される社会と安心して地域で暮らせるまちづくりを目指していきます。
西成障害者会館など お問い合わせ先