2024年11月20日
感染性胃腸炎について
━手洗い消毒━
【ツルミ診療所】
令和3年度大阪府の小児科患者報告数の第1位は感染性胃腸炎で、
年齢別では1歳で17.9%と最も多く、1~4歳までで全体の54.2%を占めています。
そこで感染予防には、手洗いアルコール消毒が重要になってきます。
このコロナ禍で、手を消毒する機会が増えましたが、目で見て手指が汚れて
いる場合は流水で、目で見ても汚れが確認できない場合はアルコール消毒が
いいでしょう。手洗い後、拭き残しがあるとその水分が蒸発する時に、
皮膚の水分まで一緒に蒸発させてしまいより乾燥してしまいます。
石鹸は泡タイプがよいでしょう。液体・個体でも十分泡立てた方が石鹸洗浄
効果がよく、皮膚への刺激が少なくなります!!
またアルコール消毒時、手がぬれたままの状態で使ってしまうと、アルコール
濃度が薄まり、殺菌効果が下がります。ですから手を洗ったらできる限りしっ
かり手の水分を拭き取ってからアルコール消毒をしてください(>_<)
<アルコール消毒が有効なウイルス>
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルスなど
感染性胃腸炎を引き起こすノロウイルスやロタウイルスの場合、アルコール消毒はあまり
効果がなく、塩素系漂白剤(ハイターやブリーチ等)が有効です。
ただし、手指消毒には使用できないため、水回り、トイレ等の掃除に効果的です。