2024年11月20日
今年に入って、やまゆりでの最期を迎えた、ご利用者のTさまをご紹介します。
春先になり、じょじょに食べる量が減っていき、こうなると職員は、
どうしたら少しでも無理なく飲んでいただけるだろう、と、まずは工夫を凝らします。
しかし同時に、ご本人にとって【苦しいことはしやんとこう】
とも思いながら、いま出来るご本人にとっての最善を探します。
最後の桜になるかも…
と思い、隙間をぬって出かけてくれた近所のお花見。
この後、
口から食べられる量はますます少なく、車いすに座ると、とてもしんどそうな体勢に…
日中も、ベッドで過ごす時間が大半になり・・・
しかし寂しがり屋のTさまは、開いたドアの向こうから、手を伸ばし職員に訴えかける。
お部屋に入った職員の手をつかんで、離さない。
「みんなと一緒にいたいんやね」
リビングに、簡易ベッドを運びました。
上には、痛くないように厚手の布団を敷いて、見渡せばそこには、いつも誰かがいる空間。
容体の変化は、現場の介護職員が、こまめにご家族へ連絡。
お別れの時間を持つことができ・・・
お孫さん、ひ孫さん、みんなに囲まれて、涙ぐんでおられる姿です。
ベテランの介護職が中に入り、自然な雰囲気でお話を交わし、
普段のご様子をお伝えするから、ご家族もリラックスしそばに寄り添える。
窓からさすやわらかな日差しの中で、
ほのぼのとしたよい時間が、画から伝わりますか?^^
入居という出会いから、看取りという別れまで。
Tさま、ありがとうございました^^