福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

今月のイチオシVol.39!なでしこ コロナ禍のご家族との絆

2020年の1月から始まったコロナ禍は、

ワクチン接種や治療方法の確立を経て、

ようやく落ち着きの兆しを見せています。
(第6波への警戒は怠らず)

わたしたちなでしこでも、対策の手綱を少しだけゆるめ、

〇ご家族との短時間の面会

〇人と接触しない、お外への散歩

を、再開しました。

1年ぶりの再会を果たした入居者Y様は、

娘さまとの面会を喜ばれたのはもちろん、

その夜、

「お父様のお墓にお参りに行ってきたのよ」

と、お話しされ、少し興奮ぎみにお話をされました。

何がどうなって、お父様のお墓なのか、

私たちには「?」でしたが、

Yさまと娘さまの会話に、きっと心が動かされたのだと思います。

そして久しぶりのお外に出ると、

青い空をゆったり見まわし、猫を見て、

「気持ちがいい・・・」

「おいで、おいで」

と、吐息をつくようにおっしゃっていました。

ホームに閉じこもりの間には、全くないことでした。

やはり、ご家族にしか出来ないことがあることを、痛感。

しかし、そのご家族と、入居者をつなぐ努力はしてきました。

じゃーん! なでしこ通信

毎月、毎月、担当スタッフNさんとHさんが、

すべてのご利用者さまご家族へ向けて、

ひと月のご様子をビジュアルたっぷりにお知らせしてきました。

中には、毎月、この通信をファイルにとじて、

記録として楽しみにしてくださっている、

ご家族さまもいらっしゃいます。

わたしたち職員も、ご利用者さまも、

長らくお会い出来なかったけれども、

こうした地道なお知らせを通して、

ご信頼・ご安心をいただけたのではないか。

それが、いまのご面会の再開につながっているのではないか。

と、ひそかに思っているところです。

ご家族にしか、出来ないケアがありますし、

ご家族にしか、お見せにならない表情があります。

今後も面会中止の時を挟むかもしれませんが、

とぎれることなく、

つながりを保っていきたいと考えています。