2024年11月20日
「初心忘れるべからず」とは世阿弥の遺した珠玉の言葉でありますが、その意味するところは、「人生の試練の時に、どうやってその試練を乗り越えたかの経験を忘れてはいけない」だそうです。同じように「時々の初心忘るべからず」とも遺しておられますね。歳とともに積んでいく経験を忘れずに次のステップに向かうという意味合いでしょうか。
われわれ高齢者福祉の業態においても、幾多のご利用者様のそれぞれの背景や人となり、生活から学んで、その時々の最善を尽くそうとしています。人がすべてのヒューマンサービスにおいては、経験がものを言いますし、その経験知から次の起こりうる可能性を類推したりしています。”知る⇒わかる⇒出来る”のステップを繰り返して、力を付けて成長する姿をたくさん見てきました。そうして、「時々の初心忘るべからず」の気持ちをもって現場の支援に取組んで、ご利用者様や家族様に安心感を持っていただける様にしていきたいです。