福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

今月のイチオシVo5.“いつまでもあなたを忘れない”

◆住まいと住まい方を応援しています

 高齢者居住支援部は、まちかどホ-ムすずらん・やまゆりの2つの特別養護老人ホ-ムと、高齢者グル-プホ-ムなでしこの3つの「住まい」で構成されています。
 3つの住まいでお住まいになっている高齢者の数は130人以上となり、まちかどホ-ムすずらんで短期利用されている方を含めれば150人にも上ります。
 ほとんどの方が80歳以上の方なので、やはり天寿を全うされる方の数も年間で10人を超える数となります。
 お別れはさみしいですが、最後までくらしを共にさせていただくことには、うれしさと誇りがあります。

 

◆増えてきた看取り

 今まで多かったのは、体調を崩し寿命を迎えた方が、病院に入院し、そのままお亡くなりになるスタイルでした。最近は今のお住まいでお亡くなりになる方がとても多くなっています。なぜだと思われますか?
 すずらん・やまゆり・なでしこの3つの住まいでは、お住まいの方に「ホープノ-ト」を使ってこれからの生活の仕方をお聞きし、それを実現するための応援をしています。今までの生活歴から嗜好や友人関係、初恋の話まで聞いてしまいます。これからの希望として、生活したい場所やエンディング希望もお聞きしています。
 いわば「どのように生まれ、生活し、どのように死んでいくか」をお聞きすることになります。一度には聞くことができないので、ご機嫌を見ながら幾度となくお聞きします。一年後には希望が変わっていることもあります。ご家族などにお聞きすることもあります。とにかくたくさんのご要望を伺い、日々聞き耳を立てながら、「その人の思いで、その人らしく」人生を送っていただきたいと考え、取り組んでいます。
 結果として、今の住まいでみんなに看取られながらお亡くなりになる方が増えることとなりました。

 

◆最後までお付き合いします

 お亡くなりになり、生前のご希望の方法、場所で葬送することにしています。ほとんどの方が、その住まいでの葬儀を希望されています。お通夜、葬儀とも居住者の方々と共にお付き合いし、お見送りしています。たくさんの思い出がよみがえり、みんなが涙でお送りすることになりますが、車が出発するころには、楽しかった思い出とともに、この人をいつまでも忘れないという気持ち、決意が強く出てきます。
 出会いと別れが、短い期間に訪れることになりますが、その方の尊い人生の最後にそばにいさせていただいた誇りが、私たち職員を強くさせてくれます。

 

◆ご家族とのお付き合いも続いています

 お住まいになられている方がお亡くなりになりますと、ご家族の方とのお付き合いも終わることとなりますが、3つの住まいの一つであるまちかどホ-ムやまゆりでは、ご家族の強い希望もあり、いつまでもこのご縁を大切にしていこうと、元・ご家族の集まりである「いちごの会」をつくることとなりました。
 「一期一会」からとった「いちごの会」の名称ですが、なかなかかわいい名前だと好評です。年に何回か集まり、思い出話をしたり、やまゆりの取り組みに参加していただいたりと、それぞれが自由に参加しやすい会にしていく予定です。
 お住まいだった方も、そのご家族も「いつまでも忘れない」。この思いも「いつまでも忘れない」ようにしていきます。