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障害者就労移行支援事業について担当のFさんにインタビューをさせていただきました。

就労移行支援事業の概要を教えてください。
就労移行支援は、障害を持った利用者がビジネスマナーなどの座学をはじめとした訓練や実際に企業を訪問するなどの活動を通して就職支援や就職後の企業への定着支援を行っています。また、利用者のご家庭を訪問することや、当協会の施設である「特別養護老人ホームまちかどホームすずらん」での活動のお手伝いなどの福祉活動も行っています。

事業のニーズについて教えてください。
まず利用者の皆さんは就労継続支援B型から就労移行支援を通じて企業への一般就労を目指しています。それに向けてこの事業では社会人としてのスキルやマナーを身に着け、自分に合った職業を見つけ出す支援をしています。

同業他社に比べてここは強みだ、と思えることは何でしょうか。
私たちはほかの事業所様では受け入れが難しい重度の障害を持った方でも受け入れ、一緒にコミュニケーションや心構えを身に着けて就職に向けた支援を行っています。

この事業が抱えている課題はありますか。
この事業は様々な人が利用していて、利用者に対して職員が人手不足なのでどうしても様々なレベルの利用者が一緒に作業を行います。1回につき最大6人で行っているのですが、個別でやると対応できることでも全体でやるとペースについていけない人や逆にすぐに終わってしまう人もいます。それぞれで個別に分けてできることがあればいいのに、と思うことがありますね。

印象に残ることやよかったこと、逆に大変だったことはありますか。
利用者のことは全員印象に残っていますが、利用者が就職してからも就職定着支援として企業や利用者さんとの連絡は取っていて、マニュアル作成も密に行っています。その中で利用者さんが元気に楽しく働いているところを見ると嬉しいと思います。逆に就職した利用者さんがちょっとした勘違いからトラブルを起こしたときに企業さんや利用者さんとの話し合いをして解決させたことが大変でしたね。

職場内の雰囲気はどうでしょうか。
職場ではお互い仲良く、連携をとって意見の交換や相談ができますね。B型との連携も行って、今後のにしなりWingの発展にも力を入れています。

今後事業をどのように展開させたい、という意見はありますか。
利用者さんの中には就労移行支援で働いているけれど自分自身の生活がうまくできない人もいるので、利用者さんのご家族と連携して生活訓練を盛り込んだ就労支援を行っていきたいと思っています。また、利用者確保のために学校などの支援機関と連携して就職に悩む人たちの支援をより多く行っていけたらいいな、とも思っています。さらに、1人の利用者さんに対して、ご家族さんやにしなりWingだけでなく、学校などの多くの方の考えも合わせて利用者さんに合わせたより良い支援を行っていきたいと考えています。

求職者の皆さんに一言お願いします。
利用者さんと一緒に動いて支援することで自分を振り返り、利用者さんの頑張っている姿に自分を重ねて励まされることが多いですね。利用者さんの人生にかかわるので責任は大きいですが、その人のために頑張って、その人が無事就職や定着に成功したときは喜びが大きいですね。