ヒューマンライツ福祉協会の活動拠点である西成区は、貧困問題をはじめとして都市行政課題、福祉的課題が集中するまちです。当協会は、そうした課題に自分たちで立ち向かうべく、地域住民、市民の力で1995年に設立されました。 福祉の基礎は、人間が人間として当然持っているべき権利=人権です。当協会は、人権を基礎に「自立・参加・共生」の視点に立つ事業運営を行うことにより、誰もが安心して暮らせ、自由に心を通いあわせることができるまちづくりを推し進めること――すなわち、”福祉でまちづくり” を設立の理念に掲げました。
ヒューマンライツ福祉協会は、設立以来掲げてきた「福祉でまちづくり」という理念を、実践課題としてより明確に方向づけるため、2010 年、「ソーシャルインクルージョン社会の実現」を法人ミッションに設定しました。
具体的には、福祉=人権を最も必要としている”社会的排除を受けている人々( 受ける可能性の高い人々)”を支援し、エンパワーすることです。そして、個々の支援にとどまらず、排除を生み出す社会をも改革するための力となるような取り組みを、他に先駆けて実践していきます。
さらに、私たちは、現在のミッション(ソーシャル・インクルージョンとエンパワーメント)について、日々の実践に照らし合わせ、より深く浸透させるため、ソーシャル・インクルージョンを「居場所」、エンパワーメントを「出番」と捉え、「ありのままを承認する居場所と役割や貢献を感じる出番をつくる」というミッションに深化させていきます。
また、職員一人ひとりが自覚をもって業務推進するために、職員の行動指針として、下記のクレドを制定し、日々の実践に活かしています。
1.私(たち)は、あなたとあなたの家族の幸せと尊厳を大切にします。
1.私(たち)は、あなたの自己決定を尊重し、自己実現を応援します。
1.私(たち)は、あなたの情動に寄りそい、共感し、伴走します。
1.私(たち)は、福祉でまちづくり、人権でひとづくりを進めます。
1.私(たち)は、主体性をもち、常にベストを尽くします。
1.私(たち)は、働く仲間の尊厳と価値を尊重します。
<全体イメージ>
法人のコンセプトを簡潔、シンボリックに表現することを企図。
<マーク形象>
〇全体としては、大地と空をバックに、人が躍動し、喜びを表現しているようなイメージを形成。
〇大地と空は、地域(コミュニティ)を空間的・立体的に表現。
〇大地と空をわけるウェーブは、調和とハーモニーを表現し、差別や排除のない地域社会づくり(人権)のコンセプトイメージを表現している。
〇左右反転したような人の形は、HUMAN(ヒューマン)のHを連想させるとともに、人が地(地域)に根付き、支え合い、喜び合う、すなわち、自立・参加・共生のシンボリックな表象となっている。
<マーク色彩>
〇やや紫味を帯びた静謐なブルーをベースに展開(ヒューマンブルー)
〇ブルーは、一般に「平和」と「信頼」を表現するカラーで、コンセプト実現のための社会基盤と人と人との関係性の重要性を表現した。
<ロゴタイプ>
〇優しさを表現するため、丸みと繊細さを持たせたオリジナルの書体。
〇色彩は、読みやすくするため、マークのブルーよりやや濃度を高くしている。