先日、外国人介護人材雇用支援事業の研修に参加しました。
朝は少し緊張していたのですが、講師の方の柔らかい語り口にすっかりほぐされ、
気づけば前のめりで話を聞いていました。あの時の私は、もはや“学びの吸引力MAX”状態でした。
研修では、EPA(経済連携協定)に基づいて来日する介護福祉士候補者の現状にも触れられました。
海を越えて介護の仕事を志す方々が増えていること、そして受け入れる側として専門職としての
根拠を丁寧に伝える姿勢が求められていることを、改めて実感しました。
講師からは、外国人職員の育成において「根拠を理解し、応用し、そして伝えられること」
が重要だと説明がありました。
介護の専門用語を正しく使いながら、なぜその支援が必要なのかを言葉にして伝えることが、
外国人職員の成長を支える“栄養素”になるという視点は、今後の指導に大きく役立つ内容でした。
研修で扱った事例のひとつが、なんとも忘れがたいものでした。
「利用者のにぎり寿司のパックを電子レンジで温めてしまい、苦情がきた」というものです。
現場でも“ありそうで困る”絶妙なケースです。なぜ温めたのか??
その理由を聞いた瞬間、私は心の中で「そう来たか…」とつぶやきました。
「賞味期限が切れていたから、ご利用者様がお腹を壊すと思った」
優しさが、ほんの少しだけ方向を間違えてしまったパターンです。
文化の違い、食習慣の違い、そして“なぜ温めてはいけないのか”
という根拠の不足が背景にありました。
研修では、ネタの変性や食中毒リスク、加熱による品質変化などを整理しながら、
「禁止」ではなく「理由」を共有することの大切さを学びました。
EPAで来日する候補者を含め、外国人職員が根拠を理解することで
行動が変わるという点が、深く心に残りました。
受講者同士の意見交換も、とても興味深い時間でした。
ある方が・・
「うちのインドネシアの職員は、お祈りは朝まとめてできるので、出社前に済ませてきます」
と話すと、別の方が笑いながら
「お祈りって1日5回ですよね? うちの職員は“今日は3回でいい日”とか言ってくるんです」
と続け、会場がふわっと和みました。
講師からは、訪問介護の現場での実例として
「重度の支援中にお祈りが必要な場合、ご利用者の了承を得て部屋の一室を借りることもある」
という話がありました。
さらに*ラマダンの時期には「夏場は入浴介助に当たらないようシフトを調整しています」
という声もありました。(*ラマダン=断食)
宗教上のルールにも濃淡があり、まずは“本人に確認することが一番大切”
という言葉が、静かに胸に残りました。
今回の研修で最も難しいと感じたのは、「気づきを促す問いの置き方」でした。
問いが浅いとただの確認になり、深すぎると相手が固まってしまう。
まるで塩加減のように、わずかな違いで仕上がりが変わる繊細なバランスが必要だと感じました。
事故報告書の指導についても、講師は「いきなり書いてください」
はハードルが高いと話していました。
まずは状況、事実、対応、今後の予防策を一文ずつに分けて整理し、
そのうえで“自分で考えたくなる問い”をそっと添える。
こうした積み重ねが、計画して動き、振り返って改善する流れを
自然に回せる職員を育てるのだと思いました。
EPAで来日する外国人介護職員も、「わかりたい」「できるようになりたい」
という思いを持って働いています。だからこそ、私たちが専門用語を丁寧に使い、
根拠を言葉にし、プロセスを分かりやすく示し、気づきを促す問いを投げかけながら、
一緒に“計画→実行→振り返り→改善”のサイクルを回していける存在でありたいと感じました。
そして何より、文化の違いも宗教の違いも、ときにはユーモアを交えながら、
「一緒に働く仲間」として歩んでいける関係性をつくること。
それが、外国人介護人材と向き合ううえでの、いちばんの鍵なのかもしれません。
今回の学びを大切にしながら、外国人職員の皆さんと共に歩み、互いに成長していける温かな職場づくりを、これからもみんなで、ゆっくりと育てていきたいと思います。
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