「人間関係に悩むことが多い」「周りと違う感じ方をしている」「職場でミスが続いてしまう」。
そんな生きづらさを感じながら、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいませんか。
「周りに合わせよう」「もっと頑張らなくては」と、ずっと努力を重ねてこられたのではないでしょうか。
近年、メディアなどで「大人の発達障害」という言葉を耳にする機会が増えましたが、実際にどこへ相談すればいいのか分からず、一人で悩んでいる方も少なくありません。
こどもの頃は、時間割が決まっていたり、周囲のサポートがあったりしたため、特性があっても目立たずに過ごせていたのかもしれません。
しかし社会に出ると、環境は一変します。「臨機応変な対応」「マルチタスク」「暗黙のルール」「報連相」など、求められるスキルが一気に複雑になります。
働き方の多様化や人間関係の複雑化が進む現代。こどもの頃には気づかなかった特性が、この環境の変化によって初めて見えてくる方が増えているのです。
でも、その「生きづらさ」は、自分の特性を知り、適切な環境やサポートと出会うことで「自分らしさ」へと変わります。
とはいえ、大人の発達障害に特化した相談窓口は、まだ十分とは言えません。大阪市西成区にある「ヒューマンインクルーシブセンタークリエバ」は、大人の発達障害専門の相談窓口です。2016年の開設以来、地域に根ざした支援を続け、2026年4月で10周年を迎えます。
実際にどんな声が届いているのか。そして、ASD・ADHD・LD/SLDそれぞれの特性を強みに変えるヒントを、一緒に見ていきましょう。

大人の発達障害に関する相談窓口には、日々さまざまな声が寄せられています。「こんなこと、相談していいのだろうか」そう迷いながら相談される方も少なくありません。
でも、その声に耳を傾けると、多くの方が共通する悩みを抱えていることがわかります。あなたの悩みも、ここにあるかもしれません。
※以下で紹介している声は、実際に寄せられた相談を元に、個人が特定されないよう内容を再構成し、プライバシーに十分配慮したものです。
最も多く寄せられる相談の一つです。
「誰かと話したい」「自分を理解してくれる場所が欲しい」。
そんなシンプルな願いを持つ方は少なくありません。自分なりのコミュニケーションの仕方があったり、周囲と感じ方が違ったり。ご家族も、より良いサポートの方法を探されていることがあります。
そんな時こそ、話してみることが第一歩です。安心して話せる場所があり、同じような思いを持つ仲間との出会いがあります。
「自分を知りたい」という声は、相談の出発点です。
「自分の特性を知りたい」。ここから始まります。自分自身を理解することで、「自分に合った方法」や「活かせる強み」が見えてきます。
専門的な支援を行う施設では、SST(ソーシャルスキルトレーニング)やアセスメントを通じて、自分自身の理解を深め、具体的な対処法を考えることができます。
なお、アセスメントは、その方の特性や強みを把握するためのものであり、医学的な診断を行うものではありません。診断については、医療機関での受診が必要です。
働くことへの不安と希望、両方の声が届きます。
仕事の困りごとは、よく寄せられる相談の一つです。ミスが起きやすかったり、指示の理解に時間がかかったり、タスクの優先順位に迷ったり。
これらは発達特性によるもので、努力不足ではありません。自分に合った方法や工夫を見つけることで、改善につながります。
学校からは、卒業後の進路を見据えた相談も寄せられます。保護者の方からは、「安定して働いてほしい」という願いも届きます。
スケジュール管理、タスク管理、報連相(報告・連絡・相談)の仕方など、実践的なスキルを学ぶことで、自分らしい働き方を見つけることができます。
日常生活の基盤が整うと、他のことにも良い影響があります。
発達障害の特性は、気分の波や生活リズムの乱れにつながることもあります。困りごとが重なると、何から始めればいいか迷うこともあるでしょう。
そんな時は、まず心身の健康を整えることから。運動プログラムやリラクゼーション、生活リズムの見直しなど、一つずつサポートを受けることができます。
「今日は家から出られた」「部屋の一角を片付けられた」。それだけでも、大きな一歩です。

発達障害と聞くと、「できないこと」ばかりに目が向きがちです。しかし、これは一人ひとりの「特性」であり、個性の一つです。その特性を理解し、適切なサポートがあることで、力を発揮しやすくなります。
発達障害には主にASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD/SLD(学習障害/限局性学習症)があります。それぞれに特徴があり、困りごともあれば、強みもあります。
※特性の現れ方には個人差があり、複数の特性を併せ持つ場合もあります。
こうした特性を「弱み」ではなく「個性」として捉え、その人らしい生き方を見つけていくことが大切です。
困りごと
コミュニケーションや対人関係が苦手で、場の空気を読むことが難しい場合があります。変化や予定外のことに強い不安を感じやすく、柔軟な対応が苦手な傾向があります。こだわりが強く、周囲から理解されにくいこともあります。
また、音・光・匂い・触感などの感覚に過敏で、日常生活で疲れやすいこともあります。
強み
ルールや手順を正確に守る力があり、興味のある分野には深い集中力を発揮できます。一貫性を持って物事に取り組める特性は、ルーティンワークや専門性を活かせる仕事で強みとなり得ます。
例えば、マニュアルに沿ったデータ入力、商品の検品や在庫管理、書類の整理やファイリング、お菓子作りや食材の仕込みなど、決まった手順を正確に行う仕事で力を発揮される方が多くいます。興味のあることには驚くほど集中でき、詳しくなれるのも強みです。その「こだわり」こそが、強みになり得るのです。
「場の空気を読む」ことを無理に訓練するのではなく、「自分の得意な環境で力を発揮する」方法を考えることが重要です。
困りごと
集中が続きにくく、気が散りやすい傾向があります。忘れ物やケアレスミスが多く、衝動的に行動してしまうことがあります。計画を立てても実行が難しく、時間管理が苦手な場合が多いです。
強み
発想力が豊かで、アイデアを次々と生み出せます。好奇心旺盛で、新しいことに挑戦する意欲があり、瞬発力があって臨機応変に対応できる場面もあります。
例えば、接客やホールスタッフ、季節ごとに変わる商品陳列やディスプレイ作り、独自の感性を活かしたイラストやハンドメイド、SNSでの情報発信など、変化や刺激のある活動で、その行動力と発想力が活きることがあります。
「じっとしていられない」「頭の中が常に動いている」は、「フットワークの軽さ」「豊かな発想力」でもあるのです。
スケジュール管理やタスク管理のツールを使いながら、ADHDの特性を「活かせる場面」を探すことで、エネルギーを適切な方向に向けることができます。
困りごと
知的な遅れはないものの、読み書きや計算など特定の学習領域が極端に苦手です。文字を正確に認識することが難しかったり、聞いた情報を処理するのに時間がかかったりすることがあります。
強み
視覚的な情報処理や、口頭でのコミュニケーションが得意という方も多くいます。工夫次第で、苦手をカバーし、新しい道を切り開く力を持っています。
例えば、写真や絵を使って説明すること、人と直接話す接客や販売、スマホでの写真加工や動画作り、手を動かす作業や組み立てなど、文字以外の方法で才能を発揮される方がいます。また、スマートフォンの音声入力や読み上げ機能を使うことで、読み書きの困難を補いながら活躍されている方も少なくありません。「苦手」は、新しい方法を見つける「きっかけ」になり得ます。
読み書きに頼らない方法(音声入力、図解、動画など)を取り入れることで、その人に合った学び方や働き方を見つけることができます。

「もしかして、発達障害かもしれない」「生きづらさの理由を知りたい」。
そう感じたら、まずは専門の相談窓口に話してみることをおすすめします。
相談することで、自分の特性を理解するきっかけになり、具体的な対処法や支援の方向性が見えてきます。診断が必要な場合は、医療機関のご紹介や受診のサポートを行っている窓口もあります。
相談先の例:
一人で抱え込まず、まずは相談してみることが、自分らしく生きるための第一歩です。




クリエバでは、相談窓口としての機能だけでなく、その先の具体的なサポートプログラムも提供しています。個別・少人数制のオーダーメイド支援が特徴で、公認心理師、理学療法士、生活支援員といった多職種チームがサポートします。
主な支援内容は、相談支援(心理検査・診断サポート・カウンセリング)、リハビリテーション(SST・運動プログラム)、就労支援(カフェ運営・オフィス業務)、居場所づくり、地域貢献活動です。
詳しくは、クリエバのウェブサイトをご覧ください。
大阪市西成区にある大人の発達障害・精神疾患のサポート施設 クリエバ

クリエバに通い始めて、少しずつ変化を感じている方々から、こんな声が届いています。
大きな変化じゃなくてもいい。「今日は話せた」「少し楽になった」。そんな小さな変化の積み重ねが、あなたらしい生き方につながっていきます。

「誰にも理解してもらえない」「どこに相談すればいいのかわからない」
そんな不安を抱えている方へ。あなたは一人ではありません。
クリエバが大切にしているのは、できないこと(欠点)ではなく、できること(強み)を探す「ストレングス視点」です。私たちは、単なる支援者ではなく「伴走者」でありたいと考えています。
「こだわり」が「強み」になった方。「落ち着きのなさ」が「行動力」として評価された方。「苦手」を工夫でカバーする方法を見つけた方。一人ひとり、違う答えがあります。
時にはうまくいかないことや、失敗することもあるかもしれません。でも、立ち止まる時間も含めて、私たちは一緒に歩んでいきます。
「まずは話してみる」。そのハードルを、できるだけ低くしたい。それがクリエバの願いです。
あなたらしい答えを、私たちと一緒に見つけていきませんか。

はい、診断の有無に関わらずご相談いただけます。「生きづらさ」を感じている、発達障害の可能性について知りたい、といった段階でも大丈夫です。必要に応じて、診断サポート(専門医のご紹介や診察同行)も行っています。
相談は無料です。継続的な支援プログラムのご利用については、制度や所得に応じた料金設定がございます。現在、9割以上の方が自己負担なくご利用いただいています。詳しくはお問い合わせください。
発達障害(ASD、ADHD、LD/SLDなど)の診断を受けている方やその疑いがある方、うつ病などの精神疾患のある方など、様々な方にご利用いただいております。年齢層も20代から50代以上まで幅広いです。
はい、ご家族の方や支援者の方からのご相談も受け付けています。「本人にどう接したらよいか」「どのような支援が必要か」といったご相談にも対応いたします。
以下の流れでご利用いただけます。
まずはお気軽にお問い合わせください。見学だけでも大歓迎です。
お一人おひとりのペースに合わせて自由に設定できます。週1回の方もいれば、週5日通われる方もいらっしゃいます。「まずは月に数回から」という始め方も可能です。
高校生、大学生、社会に出始めた若者世代のお子さんの将来を心配されるお気持ち、よくわかります。
まずは、「できること」「好きなこと」を見つけていくことから始めてみませんか。ご家族の方向けの相談も行っています。お子さんの特性を理解し、どう関わっていけばよいか、考えていきましょう。
ヒューマンインクルーシブセンタークリエバ

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一人で悩まず、まずはお気軽にご連絡ください。「見学だけしたい」「話だけ聞きたい」でも大歓迎です。相談は無料です。
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