福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

ヘルパーブログ4月号~実録:南京虫発生の恐怖と、私が戦った駆除の全手順~

訪問介護の仕事は、利用者様の生活を支える重要な役割を担っています。

しかし今月、予期せぬ問題に直面しました。それは、南京虫(トコジラミ)の発生です。

利用者様は高齢女性で、一人暮らしをされています。認知症ではありますが、

いつも元気で明るく、周辺の散歩が日課という活動的な方です。

先日の定期訪問時、家事援助の一環としてベッド周りの掃除を実施したところ、

布団の表面に黒いシミ(血糞)を発見。さらに慎重に確認すると、

布団の裏面や縫い目に南京虫の成虫を見つけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに駆除が必要だと判断し、以下の対応を実施しました。

 

まず、事務所に戻り、サービス提供責任者(サ責)と担当ケアマネジャーに即時報告・相談。

被害の拡大を防ぐため、ご家族とも協議し、専門の害虫駆除業者に依頼することになりました。

業者の訪問後、壁の隙間や家具の裏側などを細かく確認し、南京虫の生息範囲を特定。

その後、部屋全体に強力な薬剤を噴霧し、防虫処理を徹底しました。

さらに、南京虫の拡散防止のため、被害範囲内の家具や寝具を密封・処分。

コインランドリーで処理できないものは密閉袋に入れ、

薬剤を散布した上で一定期間放置し、駆除しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆除後はケアマネジャーと連携し、家の中の整理・処分を進めながら、

再発防止に努めました。

幸い、ご本人は普段通り落ち着いて過ごされています。

南京虫は、一度発生すると駆除が困難で、適切な対応をしなければ被害は拡大します。

今回の経験を通じて、関係事業所との密な連携の重要性を改めて実感しました。

特に高齢者の生活環境では、南京虫の発生に気付きにくいため、早期発見が何より重要です。

当事業所では、南京虫が発生した場合、被害拡大防止の観点から訪問サービスを

一時中止する対応をとっています。

もし、ご家族等の自宅で南京虫が発生した場合には、以下の駆除方法が有効です!!

  • 衣類や寝具をコインランドリーで処理(60〜80℃の高温で40分以上乾燥)南京虫は熱に弱いため、高温処理は効果的。
  • 掃除機で成虫や卵を吸い取る。吸い取った後は、密封してすぐに廃棄。
  • 専用の殺虫剤を使用。南京虫は耐性を持つことがあるため、市販のものではなく専門の薬剤を利用。
  • 家具の隙間をテープで封じる。これにより、南京虫の移動範囲を制限できる。

今回の出来事を通して、今後は定期的な掃除や外出後の荷物チェックを徹底し、

南京虫を持ち込まない予防策を続けていくことが重要だと感じました。

同じ問題に直面している方にとって、この経験が少しでも役立てば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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