福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

すずらん通信 特養 「鉄壁の自尊心」

認知症の中核症状の見当識障害は季節が分からなくなったり、

場所や人間関係が認識できなくなってしまいます。

その症状の結果だけみると「なぜそうなった?」と疑問符が

付くようなことが多いですが、見当識障害を理解をして

適切に対応することができれば当事者や関係者の方も安心して生活を送ることができます!!

例えば自分の家のトイレが分からなくなり、トイレに間に合わずに失敗してしまう。

こういう場合も「なぜトイレが分からなかったのか?」を考えてみる。

①ドアがいくつかあった為、どれがトイレか分からなかった

②トイレへの行き方を忘れてしまった

といった理由が考えられます。

 

 

①の場合の解決策は

トイレのドアに目印(張り紙など)をつける。

②の解決策は

トイレの行き方を矢印で示す。

失敗したことを責めると落ち込んだり自信をなくしたりして

症状の悪化につながることがあります。

認知症への理解や本人の自尊心を守ることが症状の改善の第一歩になります。