7月30日に今年度第1回目の「全体職員人権研修」を行いました!
「全体職員人権研修」は、福祉の基盤である”人権”の視点を常に意識しながら
日々の業務に努めることを目的とした協会内の研修です。
特に当協会は、福祉的な課題が集中するまち西成区で活動を行っており、
この”人権”の視点を職員ひとり1人が日々意識できるかどうかは重要であるため
積極的に研修の開催に取り組んでいます。
この研修はにしなり隣保館ゆ~とあいさんにご協力いただき、2ヵ月に1回開催しています。
今回は「西成区のまちづくりの歴史」をテーマに西成区のフィールドワークを行いました!
当日は日差しが強くとても暑い日でしたが、みんなで西成区北西部地域をぐるっと歩いて回り、
にしなり隣保館ゆ~とあいの職員の方が講師として、西成の歴史や変遷を教えてくださいました。
日々私たちが活動を行っている地域ですが、受講した職員からは
「知らなかった!」「何気なく使っていた場所にそんな歴史があったとは!」
と声が上がっていました(o^-^)o
みなさまにも、西成のまちの歴史についてぜひご紹介したいのですが
かなり長くなってしまうので…今回この記事では一部のみご紹介させていただきます!
(写真)当協会施設「アイビスコート」前
こちらのアイビスコートは、当協会の建物で、ホームヘルプセンター、ケアプランセンター、
認知症高齢者グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅が入る複合型の施設になっていますが、
以前この場所には「文化温泉」という銭湯がありました。
1950年代の西成区はまだ水道が普及しておらず、
多くの方はタライに水を入れて体を洗っていたことにより、皮膚病が蔓延してしまっていたため、
地域の方が入浴できるようにと文化温泉が建設されたそうです。
当時、他の銭湯は入浴料が28円であったのに比べ、文化温泉は大人5円子ども3円と
誰でも利用できる価格で、地域住民の居場所にもなっていたようです。
これは西成の解放運動のはじまりとされ、現在は石碑が建立されています。
(写真)にしなり隣保館ゆ~とあい「慰霊碑」前
こちらの慰霊碑は、西成で暮らされていた方やまちづくり、解放運動に貢献してくださった方に
ゆっくり休んでいただけるようにと、にしなり隣保館ゆ~あいの敷地内に建てられています。
西成区は日本で最も短命な町と言われており、
高齢化率も全国平均に比べてかなり高い数値になっています。
高齢化が進み、近所の方や知人の葬儀に参列する機会も減っている中で、
この慰霊碑は亡くなった地域の方に「ありがとう」や「お疲れ様」と
手を合わせられる大切な場所になっています。
他にも沢山歩きながら、西成の地域や歴史について学びを深めました。
やはり現場の空気を感じながら体験的に学ぶことができるのはフィールドワークの良さですね!
職員からは「暑い時期じゃなかったらもっと良かった…」という声も…(>_<)
この研修は、当協会の全職員を対象とした研修です(o^^o)
ですが、当協会には24時間体制で利用者さまを見守る施設もあるため、
全職員が同時に研修を受講することができません。
そこで今回からは当日の研修の様子を動画撮影し、各職員それぞれ時間があるときに
視聴することで、受講できるシステムを取り入れました!
当日参加できなかった職員も時間を見つけながら、頑張って受講しています!
当協会ではこの研修以外にも様々な研修を開催し、日々の業務に活かせるよう取り組んでいます!
また他の研修の様子などもご紹介していきたいと思います!
法人本部