2024年12月17日
ゴミと言えば、「不衛生なもの」「捨てるべきもの」とする意見が大半であると思います。実際に、放置すれば害虫の発生源になり、悪臭が立ち、周辺住民への迷惑となります。
そんな意味合いを持つ「ゴミ」ですが、一方では「生活道具」「貴重品」にカテゴライズされている方々も確かにおられます。
今回のケース紹介は「生活道具」として扱っておられる方のお話です。
写真の部屋は当ヘルプセンターご利用者様のお部屋です。ヘルパーとしては、何とかお片付けを実施し、住みよい環境にしたいとの思いでサービス提供をしていますが・・ご本人様はどう感じているでしょうか?
こういった行為について、「ためこみ症」という病気があります。ためこみ症の定義として、以下の点が挙げられます。
・実際には価値がなくても、品物を処分しようとすると苦痛があって、捨てたり手放したりすることができない。
・生活空間は品物がいっぱいで散らかっており、その部屋の本来の目的に使うことが出来ない。
・ため込みによって、本人がはっきりした苦痛を感じていたり、安全な環境の維持が出来なくなったりしている。
どうでしょうか。支援中に本人がよく仰ることとして、「これは全て必要やねん、捨てんといて」
「また泥棒が入って、物が無くなっている」など挙げられます。
この発言を真とするならば、「ためこみ症」では無い、と判断することができます。ヘルパーとして、本人の望む生活を支援しつつも、やはり不衛生であることは事実であるので、どうすればここは片付けることに同意していただけるだろうか?またどうすれば不衛生なものを自ら捨てていただけるようになるのかを日々考えながら、支援にあたっています!!