福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

ヘルパーブログ  「車いす」編

車いすを使っている利用者様から、

 

「車いすはあまり優遇されない」

 

という声を聞くことがあります。

 

10~20年前に比べると公共交通機関の整備は格段に

進んでいるので良くなってきているとは思いますが、

私達ヘルパーも利用者様と通院や買物に車いすで

出掛けると不便さを感じることが確かにあります。

 

例えば

【優先エレベーター】

本来ベビーカーや車いすが優先に利用できるはずですが、譲ってくださる方はあまりいません。

以前ベビーカーを押していた主婦が炎上したこともありますし、こちらから「優先ですので譲ってください」

とは言いづらい状況です。

 

                                                                                                                                                                                                                 満員の時の絶望感(-_-;)

 

【電車の車いすスペース】

これも同様に車いすが優先的にそのスペースを利用できる

はずなのですが、認知度が低いのと車いすのマーク

が小さい(西日本は特に)のも相まってこのスペースを

譲ってくださる方は少数です。

マークが小さい……

こちらは分かりやすいけど… レア車両。。

あと細かいところでいうと

・歩道が少し傾いてて進みにくい

(雨が溜まらないように勾配があるため。最大の勾配は8度)

・ちょっとの段差で進まなくなる

(これは車いすの性能のせいもある!?)

・スロープとエレベーターを探して遠回り

と、ネガティブなことを挙げるとたくさんあるのですが・・・

いい話もあります。。

先ほどの「優先エレベーター」の話ですが、最近ニュースで

ある会社がAI技術を使い、車いすやベビーカーなどを識別して、

譲る協力を促す自動アナウンスが流れる仕組みを開発した

そうです。まだ試験段階だそうですが、AIという「第三者」が

協力を促すことで当事者らの負担が減るのはありがたい

と私は感じました。

 

そして、バリアフリー化やユニバーサルデザインの整備も

着々と進んできているので、車いすでの生活が充実して

きているのも事実です。

今よりもっと車いすを利用する方々が住みやすい社会に

なればいいですね。