福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

ヘルパーブログ  「ガイドヘルパー」編 with コロナ 

ガイドヘルパーは世間一般では

「ガイヘルさん」とか「ガイドさん」などと呼ばれます。

別の言い方では「移動介護従事者」ともいいます。

ガイドヘルパーが何をするかというと・・・

1人で移動や外出することが困難な方をサポートして

利用者様の「やりたいこと」の選択肢を拡げるお仕事です。

たとえば

「プールで泳ぎたい!!」

「美味しいランチを食べたい!!」

といった利用者様の要望を叶えます。

 

しかし、なんでもできるというわけではないんです。

当然できないこともあります、、、

 

①社会通念上不適当な外出(ちょっと「ん!?」という感じですが…)。

いわゆる政治活動、宗教活動、犯罪、営業活動が不適当になるみたいです。犯罪なんかは当たり前ですが……

②通年かつ長期にわたる外出

通勤、通学などです。これは私もちょっと驚きましたが、制度上は行なえません。しかし、保護者などが送迎できない場合は一時的には可能です。

 

③日常的な食材などの買い物

これも意外ですが制度上は行なえません。おそらく居宅介護との差別化だと思われます。ガイドヘルパーは外出の支援がメインになるので家事援助に類似した行為は行なえません。

あとグレーゾーンというか条件付きなのは

競馬場・居酒屋などです。

競馬場内に入ること自体は大丈夫だと思いますが、そこで賭けごとをするのがメインの場合は各市町村によって対応は様々で可能という市町村もあります。パチンコなども同様です。

居酒屋はヘルパーが飲酒してはいけないというのが条件です。利用者様は一緒に飲めないので寂しそうにはしますが、安全の為仕方ありません。

 

そして何よりも私たちを悩ませるのは2019年から猛威を振るっている「新型コロナウイルス」です。皆さんもそうですが、ガイドヘルパーや利用者様に大きな影響を与えています。

しかし、緊急事態宣言によって外出の自粛が要請されたり、安全面での不安があると利用者様やその家族様は困惑されます。そこで私たちヘルパーも知恵を絞り、コロナ禍でも利用者様の「やりたいこと」を叶えようと創意工夫して、安全に外出ができるように心掛けています。

 

これはなんだと思いますか?

これはコロナ防止グッズのひとつです。

「ノータッチフック」といって100円均一に売っています。

エレベーターのボタンやドアを開けるときに手で触れることがないようにするアイテムです。ガイドヘルパーは公共機関を利用することが多いので非常に重宝します。

この他にも3密になるのを防止する為に電車での移動時には主要駅を避けたり、比較的ローカルな路線を利用します。食事の時はなるべく飲食店での食事は避けて、テイクアウトなどをして屋外で食べるようにしたりします。

また利用者様の中には顔に異物が当たるのを極端に不快に感じてしまい、マスクを付けるのが困難な方もいます。そのような場合でも利用者様の障害特性を理解して、なおかつ利用者様のことが知らない方々への配慮もしなければなりません。これがなかなか難しいのですが……。

しかし、こういったコロナ禍において対策や工夫をすることは、コロナが収束した後にも役立つことだと信じています。

 

コロナウイルスが落ち着いて

利用者様が楽しいイベントや旅行などに

自由に行けるようになれますように、、、、