今回は「サービス記録」の話です。
サービス記録というのは私たちヘルパーが利用者様に対して行なったサービス内容を書くこと(いわゆる介護記録)。またその際にヘルパーが感じたことや利用者様の体調などを記録したものです。
サービス記録を書くのには二つの意味があります。
ひとつは【サービスをした証拠】
もう一つは【情報の共有】
です。
【サービスをした証拠】とは
私たちは介護サービスを行なった後、サービス伝票というものを書きます。
その伝票に今回どういったサービスをしたのか、利用者様の体調の変化などを記入します。
こういった用紙に☑を入れます。その他の内容は空欄に書き込みます。
この伝票は万が一事故があった際に誰が、いつ訪問したのかや何が起きたのかを知るのにも役立ちます。利用者様やその家族などに情報を開示する必要がまた介護サービスの利用料を請求する上でのサービスを実施したという証拠になります。
【情報の共有】とは
このサービス伝票の原紙は事業所に持ち帰り、控えは利用者様宅に置いておきます。そうすることで持ち帰った伝票はヘルパー同士、控えは利用者様とその家族が見ることで情報を共有することができます。
伝票の内容は当日サービスを行なった時の本人のご様子や、今後の予定などを特記事項を記入します。
しかし、サービス時間内に書かなければいけないので焦って字が汚くなってしまったり、書き間違いをしたりすることもありますが、利用者様に対してわかりやすく思いやりのある言葉遣いに気をつけます。そして、本人や家族様も見るので出来るだけ専門用語は避けるようにします。
サービス伝票の他にモニタリングといって一ヶ月間の利用者様のご様子をまとめて書き出した書類もあります。この書類はケアマネジャーや相談員の方へ提出して情報を共有します。
サービス記録を書くことで、見ることのできない本人の言動や怪我の痛み具合(ズキズキ・キリキリ)などを「可視化」することができます。こういった見えない情報を可視化して情報を共有することを続けることで私達ヘルパーはサービスの向上を図っていきます。