2024年12月21日
5回シリーズの4回目です。長々と読んでいただきありがとうございます。
病院の雰囲気も変わり、窓から見える景色も見晴らしが素晴らしかったためか顔の表情がどんどん変わりました。なんといっても良かったのは、その病院は食事を口から摂るということを積極的にしてくれたのです。
3か月ぶりの口からの食事でした。
また、1週間後の検査に向けて薬が影響しないように初日から薬を全部抜くことになりました。精神的な症状があり、夜間はスタッフだけでは見守りが厳しいということで家族が交代で泊まり込むために個室を用意してもらいました。家族としては大変だったのですが。
そのことが幸いしたのでしょうか。前の病院ではトイレに行かせてもらえず、終日オムツ交換でしたが、初日から「自分でトイレに行く!」と気をはいて、歩こうとしてくれました。
1週間後には補助がいらないくらいに歩けるようになりました。とにかく意欲が今までと全く違うのです。「歩きたい」「食べたい」「家に帰りたい」といった欲求も出てくるようになりました。
検査があり、3日後には医師からの説明がありました。
パーキンソンの兆候はなく後頭葉の血流に乱れがあり、病名をつけるとしたら前頭側頭型認知症の可能性が高いという話でした。
4か月に渡る闘病生活でしたが、途中で受けた介護保険では要介護5と認定されました。しかし、転院して2週間で自分で食べて歩けてトイレにも行ける程回復しました。
脱水の後遺症もあったかもしれませんが、あやふやな診断による処置や投薬により新たな病気を生み出してしまう怖さを体感しました。(4/5)