前回はヒヤリハットについてでしたが、今回は「ヒヤリハットの書き方」です。
本題の前に・・・
ヒヤリハットの書き方も大事ですが、ヒヤリハットの書きやすさというのも同じくらい大事だと思います。なぜならいくらヒヤリハットをキチンと書かなければいけなくても、記入量が多くては報告書を出すことが億劫になってしまい、そのためにヒヤリハットが出ないのでは元も子もありません。
そのため出来るだけ記入量が少なくする必要があります。例えばチェック項目を多くして、文字の記入量を抑える工夫をするのもいいかもしれません。
余談が少し長くなってしまいましたが、ヒヤリハットの書き方で大事なことは・・・
-5W1Hを使う-
色々な方が見る文章ですから、分かりやすく短めになるように心掛けましょう。
よく言われるのが「5W1H」といわれる文章構成の方法です。
例えば前回挙げたヒヤリハットで「利用者様がつまづいて転びそうになった」というのがありましたが、これでは情報が少なくて対策を立てることが容易ではありません。
そこで「5W1H」を使うと・・・
「〇月△日10時に (Whenいつ)
Aさんが (Who誰)
台所に行こうとしたが、 (Whyなぜ)
廊下で (Whereどこ)
つまづいて (Howどのように)
転びそうになった。(What何が《述語》)」
という風な感じになり、前者の文章よりも背景や状況が詳しくなるので対策を立てやすくなります。
-客観的に書く-
あまり主観を入れずに客観的に書くようにした方がよいです。主観で書くと個人の思い込みが入る可能性があり、ミスリード(誤解)を生むおそれがあります。また「~だろう」や「~かもしれない」なども憶測になるので使用は避けましょう。
-忘れる前にメモを取る-
ヒヤリハットは一日に何度も起きる可能性もあるので、簡単にメモ書きをして忘れないようにするのが大切です。
例えば「いつ」「誰が」「何が起こったか」だけでもメモしておけば、そのメモからヒヤリハットを思い出すことができます。また時間経過とともに記憶が変化することもあるので、ヒヤリハットの記入はなるべく時間を空けないようにしましょう。
今回のまとめ
ヒヤリハットは・・・
・5W1Hを使う
・客観的に書く
・忘れる前にメモを取る
次回は「ヒヤリハットの検討」です。