福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

今月のイチオシ! Vol.23 ”家族会のご紹介~繋がり続ける大切さ~”

まちかどホームやまゆりは今年で8年目に入ります

今まで取り組んできた様々な事を思い出しながら、現在に続く「家族会」の

ご紹介をしたいと思います

 

ユニット型のサテライト特養という 今まで経験のない手法を取り入れたやまゆり

手探り状態のなか、皆で考えた「私らしく生き活きと」という理念を掲げ

個別支援重視の取組みをしてまいりました

特養という場所で終末期を過ごされる皆様にどんな生活をして心地よさを感じてもらえるのか、

私たちに何が出来るのか を常に意識してきました

その中で「家族」の存在の大きさ 繋がり続ける大切さを感じさせて頂きました

ご本人の思いや意志も大切です でも、ご家族の思いにも応える事も重要だと気付いたのです

両方の思いを汲んで日々の生活を支えていくには、一方通行にならない様な関係構築をと

「家族会」の活性化に取り組みました

 

年3回 誰が来て下さるのか どんな内容をすればいいのかなど企画をしますが、

大変な時期もありました

特に開設当時は模索状態の施設のため叱咤が多く頭を下げていた事が浮かびます

それでも、関係構築を目指していた方針を変えずにいたからこそ何でも話す事ができる

今があるのだと思います

思い出作りのお役に立てる事が出来れば良いなと企画したバス旅行や夏祭り

ユニットの行事などにも参加して下さるご家族が本当に増えました





特養への入所はご家族に決断を求める事になる

決めてよかったと思っていただける終の棲家となる為に必要な事を

模索しながら出た答えがエンディングサポートです

この世に生を受けた以上 「死」は必ずやってくる

その終末期を一緒に暮らす為にいろいろな情報を家族から

またふとした時に知り得た家族の知らない情報

ご本人の様子などから伺える事などホープノートに残し、その人を知っていく

そして最期をどう迎えたいか どうして欲しいかを知る

そこから「看取り」が始まり 家族のように悩み、泣き、笑い一緒に最期を看取らせて

もらえるようになりました

葬儀の場所もやまゆりで、一緒に暮らしたお友達や職員も参列しお見送りができました


そうして築いた関係が終わるのは とても淋しいと感じていたのはご家族様も同じでした

思い出話が出来る場所 何かあれば相談できる場所 いつでも来てもらえる場所に

するために 退所者の家族会「いちごの会」を作らせて頂きました

今年の秋には3回目の会を催す予定です

昨年は既存の家族会との合同でお世話になっている葬儀会社の方を交え

「お葬式」をテーマに終活の必要性や納棺体験なども実施出来ました


貴重なお時間を頂き、同窓会の様な談笑ができる事は私たちにとっても行ってきた事の

振り返りとなり、今後に活かす事ができます

 

次回の内容は未定ではありますが やまゆりに行こう と思っていただける企画を

考え、ご意見番であり応援団である「いちごの会」を大切にしていきたいと思っています