今回はある認知症の方のお話をしょうと思います。
いまでこそ認知症という名称もそうですが、認知症の症状が世間にも幅広く知られてきました。そして、認知症の方達への支援方法も色々研究や経験を重ねて進歩してきました。
とはいえ認知症の方への接し方は、千差万別で正解が一つではなく利用者様ごとによって変化します。また症状も変化していくのでその都度調整も必要になってきます。
これは私の知り合いから聞いた話ですが、ある年の4月頃に80代男性の方のお宅へ訪問すると、彼は「来月に東京へ出かける」と話してくれました。彼は毎年5月頃になると東京へ泊りがけの旅行に出掛けることが恒例行事となっていました。
しかし、それは彼がヘルパーを利用する前にされていたことでした。認知症の症状が進行してヘルパーを利用することになってからは初めてです!!
彼の認知症状は短期記憶(数分~数日の記憶)が難しいことです。そのため今自分でしたことも忘れてしまったり、複雑な作業が困難になってきています。
【短期記憶が難しいというのは例えば買い物に行ったのに、買い物に行ったことを忘れてしまい、再びその日に買い物に行ってしまったりすることです。複雑な作業は支払いの際にお金の計算に時間がかかってしまうことです】
彼の場合は忘れたりする頻度は少ないです。しかし、いつ 今以上に悪くなってしまうのかは誰にもわかりません。
彼は東京旅行にかなり乗り気で、ホテルの手配も自分でしていました。一人で東京へ行くという情報を知人のA様にも伝えていました。しかし、A様も仕事の都合で東京に一緒について行くことができないので、一人で東京へ行き
無事に帰って来れるのか・・・みんな心配していました!
5月になり、彼は東京へ出発しました。
そして彼が出発した翌日。知人であるA様の元に一本の電話が掛かってきました・・・ (その2へつづく)
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