2024年11月20日
いつものように、夕食がすむと、
フロアをあちこちと歩き出す、Bさま。
「好きに歩いたらいいよー」
と、職員はゆるーく、見守る。
他のお部屋に入りそうな時には、
「こちらへどうぞー」
と、ご案内。
しかし、危険な物に触れそうだったり、
と気の張る時も・・・
そんな時は、
新聞を手にされました。
「あ・・・、なんかすごく板についてる」
思わず、職員の驚きの声。
ふだん、お話のつじつまが、なかなか合わないのに。
新聞を開き、たたむ手つき。
とんとん、とテーブルでたたき端を合わす動作。
そして何より、
真剣に紙面にそそぐまなざし。
家で、ずーと読んでおられたんでしょうね。
入居される前のこと、
なんにもわからなかったBさんの過去、
少し知れた気がしました。
「なんか、日曜日のお父さんみたい」
そんな感じです。
この時だけは、ゆったりした時間が流れていました。