A.「物忘れ」は体験したことや出来事の一部分を忘れるだけですが、「認知症」は体験したこと自体を忘れたり、判断力の低下などで日常生活に支障がある状態の事です。例えば、昨日の食事の内容を忘れたのは「物忘れ」で、今食事したことを忘れるのが「認知症」です。
A.物忘れの著しい高齢者すべてが認知症とは限らず、糖尿病・脱水等を原因とする意識障害やうつ状態の場合もあります。
A.「同じことを何度も言ったり聞いたりする」「以前興味があったことに関心が失われる」「物忘れが目立つ」「家に帰れなくなる」「人の名前が覚えられない」ということが頻繁に現れるようになった場合は認知症が疑われます。
認知症は、早期発見が重要です。
A.「大事な約束を忘れる」「日時がわからなくなる」「些細なことで怒りやすくなる」「何にも興味を持たなくなる」などは人格変化というより、認知症の初期症状です。
A.叱責したり、間違いを正したりすると、本人は屈辱感を持ったり周りの人に対する敵意を抱かせることにもなりかねません。ありのままの姿を受けとめ、何を望んでいるかを考えることが大切です。
A.生活環境などあまり変化があると混乱を招くため、今までの生活と変わらないような住環境の配慮が必要です。
A.認知症が疑われる方を医療機関で診てもらう前に、認知症について相談を望むケースが多いと思われます。そのような時は、お近くの包括支援センターに問い合わせるとよいでしょう。
A.認知症の有無に関わらず、介護は1人で悩まずに、まずはお近くの包括支援センターにお問い合わせください。
また、疲労を貯めず介護者の息抜きも大切です。
デイサービスやショートステイサービスの活用も大きな力になります。
A.認知症は放置していたら悪化します。
介護する側が認知症の病状を理解して接すれば、認知症症状が軽減することもあります。