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福祉従事者向け転職お役立ちガイド

Useful Guide

介護職向け転職お役立ちガイド

高齢者やさまざまな障害を持つ人々に対して、食事や排泄、入浴、移動といった日常生活のサポートやケアなどを行うのが基本的な仕事です。ただ“お世話”をするのではなく、利用者のQOL(生活の質)を向上させていく役割を担います。一人ひとりが望む自立した生活をともにめざし、自己実現の願いに寄り添う。利用者に最も近い最前線の仕事です。活躍の舞台となる施設は、入居施設、通所施設、そして訪問サービスがあります。

「発達障害」ってどんなことですか?

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親のしつけや愛情不足でなるような心の病気や本人の性格的なものではありません。
また、人によってさまざまなあらわれ方をします。
発達障害の代表的なものとして、広汎性発達障害(自閉症)、高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群、高機能自閉症)等の自閉症スペクトラムと、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。
いろいろな特徴は、脳の働き方のちがいによるものと考えられています。

「発達障害」の特徴について

「発達障害」の大部分をしめる自閉症スペクトラムの特徴は次のとおりです。

自閉症スペクトラムの特徴(3つ組の障害)

1)人とうまくつきあえない

具体的には…

  • 目と目を合わせて会話がうまくできない。
  • うれしい時などの表情がうまくできない。
  • 身ぶり手ぶりでの表現が苦手。
  • みんなと一緒に遊ぶことが苦手。
  • 暗黙のルールが理解できない。

2)コミュニケーションがうまくとれない

具体的には…

  • 相手の言っていることの理解が苦手。
  • 言葉を覚えて使うことが難しい。
  • 会話がうまくいかない。
  • たとえ話の理解が苦手。

3)想像力がとぼしい、こだわりが強い

具体的には…

  • ごっこ遊びがうまくできない(見立て行動が困難)。
  • ~したら、~になるだろうと考えることが苦手(自分で具体的に実行してみないと納得しない。実行主義者)。
  • 同じ色のミニカーを集めてきちんと並べる。少しでも曲がっていたら許せない。
  • 決まった道順でないと行けない。決まったやり方でないと行動できない。

 

その他の特徴について

1)視覚優位(目で見たことを理解することは得意です)

  1. 板書は丁寧にする。あまり書いたり、消したりしない方が良い。授業が終わったとき、その授業の流れや大切なことが一目でわかるようにしてください。
  2. 黒板のある前面には、余分な掲示はしない方が良い。
  3. ただし、一日のスケジュールは必ず掲示してください(見通しを持たせるために)。

2)言葉による理解は苦手

  1. 具体的で簡単な指示をする(短期記憶が苦手)。「あそこ」「それ」「ぼちぼち」といった言葉は理解しにくいです。また、2つ以上の内容の指示も理解しにくいことが多いようです。

3)感覚過敏

  1. 皮膚感覚がとても敏感なことが多い。
    – 肩がふれあう程度でも、とても痛く感じる。友人とのトラブルの原因となる。
  2. 食べ物の好き嫌いがはげしい。
    – ○○牛乳でないと飲めない等と言うことがある。
  3. 臭いに敏感。
    – ちょっとした臭いでもその場所に行きたくないと言ってしまう。
  4. 音にも敏感
    – 大きい音や特定の音に敏感でその場から逃げ出すこともある。
  5. 気温、室温にも敏感
    – 夏の暑い日でも長袖を着たり、冬の寒い日でも半袖を着たりすることがある。周りが余り気にしない方がいい。

 

支援の方法について

  1. 前もって知らせる(事前予告)
    自閉症の人は、予定がわからないことに不安や苦痛を感じます。いつ、どこで、何を、どれぐらいするのか、いつ終わるのかがわかると安心することができます。その日の予定や変更、終了、次の予定を、スケジュール表など、見える形で伝えてください。
  2. 具体的で簡単な言い方で伝える
    私たちは、相手の目で見たり、表情を見て、相手がどんな思いや気持ちでいるかを知ることができますが、自閉症の人たちはそういうことが苦手なので、「どうして立っているの?」ではなく、「すわって勉強しましょう」など、具体的に期待されていることを分かりやすく伝えてください。
  3. 集中できる工夫を
    音の多い所や、人の多い場所は苦手です。できるだけそんな所は避けてください。すこし興奮気味になった時には、静かな場所(保健室など)で、すこし休ませてください。
  4. おだやかでやさしい話しかけを
    大きい声を出すと、おこられていると思ってしまいます。こんなときは、何を言っても聞きとれません。おだやかでやさしく話しかけてください。
  5. 自信をつけさせる
    「それはだめ」「うるさい」など、否定的な言い方にはとても敏感です。「こうした方がいいよ」とか「静かにする方がすてきだよ」など、肯定的な話し方をしてください。得意なことは伸ばして、自信をもたせてください。

 

こんな時、どうかかわれば良いか

  • 最後までお話を聞くことができない。
    – 簡単でわかりやすい言葉で話す。
    – 最後まで聞けたらほめる。
  • 忘れ物が多い
    – 持ち物表をつくり、準備ができたらシールを貼る。
  • 一度の説明ではなかなか分かってくれない
    – 絵や文字を使って説明する。
    – つづけて説明せず、ひとつずつ具体的に説明する。
  • すぐに叩いたり、けったりする
    – 理由をよく聞いてあげる。(必ず原因があります)
    – その原因を除くようにする。
    – 叩いたり、けったりの行動が少なくなったら、しっかりほめる。
  • よくわからない言葉をつかうことが多い
    – その場で言葉をなおさない。(認める)
    – 正しい発言を保護者がくり返し言う。
  • 乱暴な言葉をよく言う
    – 相手にしてほしい気持ちのあらわれのことが多いのでそのことを十分に受けとめる。
    – 相手の気持ちを十分話してあげる。
  • 後片付けがうまくできない
    – 整理箱を色分けして一目でわかるようにする。
    – 片付けができたら不十分でもしっかりほめる。
    – 忘れていたら声かけをする。
  • 約束やルールが守れない
    – 約束やルールを絵や文字で示し、守ることの大切さを伝える。
    – 約束やルールが守れたらしっかりほめる。

 


 

困った行動ばかり目を向けず、いいところをできるだけ多く見つけてください。
きっと、たくさんあります。

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