福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

認知症を考える ⑦ ~なでしこのつぶやき~

「日常に潜む認知症の兆し」

さて問題です。

認知症は何歳くらいから発症する病気でしょうか?

Aさん:80歳? 60歳?

Bさん:いやいや「若年性認知症」というのがあって50歳ぐらいからでもなっている方がいるって聞いたよ?

実は認知症は、高齢になると発症しやすくなる病気ではありますが、早ければ高校生くらいの年齢から発症する可能性もあるのです。

CMなどで「若年性アルツハイマー病」など耳にしたことがあると思いますが、実は若い世代の認知症はアルツハイマー型よりも脳血管性認知症の方が多いのが特徴です。

⓵ アルコールの過剰摂取
⓶ 高血圧
⓷ 遺伝的要因
⓸ 薬物乱用
⓹ 生活習慣の乱れ

原因として考えられる要因として上記の5点がいわれています。

新型の感染症が世間をさわがしていますが似たような症状として、味覚や嗅覚が感じにくくなっているのも認知症発症の一つのサインだとも言われています。

脳の血管や血流に負担がかかり、ダメージを受けると物忘れだけでなく様々な病気にかかるリスクがあるため、特に毎日の生活習慣(食事、睡眠、運動、ストレス)には気をつけたいものですね。

認知症は「怖い」というイメージがあるかもしれませんが、身近な方々が正しい知識を持って本人にとって良い環境で適切なかかわりを継続して持つことで、重度になっても安心して生活することもできるんです。介護保険や地域包括支援センターなど活用できる施策や窓口はたくさんありますのでご活用ください。

グループホームなでしこは認知症になっても自分の役割を持って安心して暮らせる居場所でありたいと思っています。

相談担当 後藤