福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

認知症を考える ④ ~なでしこのつぶやき~

5回シリーズの3回目です。よろしくお願いします。

 肺炎のため予約していたSPECT検査をすることが出来ず、パーキンソン病かどうかもわからないまま、肺炎のために高熱が続き死を意識する日々が続きます。

 その頃には病院のケースワーカーに相談して、安心して肺炎の治療が出来ることや終末期として家族がすぐに駆け付けられるように自宅から近い病院への転院をすすめてもらっていました。転院に関してはケースワーカーも先方へ電話をしたり、情報をFAXしたりしてくれましたが、すべての病院に断られていました。

 そのうち肺炎が少しずつ回復してきたので、再び口からの栄養摂取をしてほしいと思い、パーキンソン病の検査をしてもらえないかと医師に相談しましたが、しばらく進展はなく、家族も独自で病院へ電話しましたが門前払いされるため、ネットで調べたり、知人に聞いたり探してはケースワーカーから先方の病院に問い合わせしてもらっていました。

 そんな中、状況に変化があったのは救急搬送から4か月が経った頃でした。
検査入院としてということであれば受け入れてくれるという病院が現れました。しかも自宅から最も近い総合病院ということで、家族が通うのにも負担が減ることもあり少し希望が見えました。(5/3)