福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

緊急連絡先などについて、改めて考えさせられました。

こんにちは、ヒューマンケアプランセンターです。

私たちは、ご利用者様に必ず緊急連絡先をお聞きしますが、
一人暮らしの方の緊急対応は、困難な部分があります。
近くに身内がおられたり、連絡が取れる人がいる方達ばかりだと、良いんですが…
身内が近くにおられない。仕事の都合などですぐに連絡がつかない。という方もおられれば、
10年以上も連絡を取っていない。どこに住んでいるかもわからない。
子供がおらず、兄弟も他界してしまった。など、様々な事情をお持ちな方達もおられるし、
身内が近くにいて、連絡は出来るが、協力することは出来ません。という方もおられます。

以前、ご利用者様の安否確認が出来ず、ご家族様に連絡を入れたのですが、電話に出られず。
2時間後にやっと連絡が取れた、ということがありました。
その件で、先輩ケアマネさん達から「出来るだけ、緊急連絡先は1件でも多く聞いておく方が良いよ」
とアドバイスが…
私は緊急連絡先を1件しか聞いていなかったため、連絡がつくのに時間がかかってしまった。
なので、2件でも3件でも聞いておく方が良いと。
確かにそうですよね。2時間も間が空いてしまうと、緊急の時には困ってしまいますからねぇ(^-^;

今回、徘徊をされる方の緊急対応をどうするか、で勉強させていただくことがありました。

この方も一人暮らしなので、ヘルパーさんがいない時間に外へ出ていかれても気づけない。
運良く、ヘルパーさんが見つけて、一緒に自宅に帰るということもありましたが、警察に保護されたり、病院に搬送されることもあります。

ご家族での対応は難しい、と言われていた方でしたので、緊急連絡先はどうするか?
どう対応していくか?施設入所が良いのか?
日中なら対応も出来るが、夜間や早朝ならどうしますか?
など、いろいろな対応策を考えないといけません。

一人ではできないことも多々あります。でも、協力体制を整えれば、安心できる部分もあるのではないでしょうか?
これは出来ないけど、この部分は協力できるよ。見かけたら声をかけて、自宅まで一緒に行くよ。
自宅までは行けないけど、話をしたりして引き留めておくから、その間に迎えに来て。
ちょっとの間なら、ウチで見とくよ。電話を受けることは出来るから、そこからどこへ連絡すればよい?
そんなことを協力してくれる方たちがいれば、少しは不安が減るのではないでしょうか。

住み慣れた地域で、安心して暮らすことができる。
そのために、どんな連携をしていくか。協力依頼をしたり、受けたりしていくか。
本人のことを100%理解するのは難しいと思います。
でも、どこまで寄り添えるのか。理解しようとするのか。
考えさせられること、勉強させられることがいっぱいあります。
一つ一つのケースを通し、少しでも安心して生活できる体制等を立てられれば良いなぁと思います。