福祉でまちづくりを進める
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会

認知症を考える ⑥ ~なでしこのつぶやき~

5回シリーズの最終回です。お疲れさまでした!!

 環境が変わって2週間がたち、この病院には検査目的の入院だったため、検査が終わると以前の病院へ戻ってほしと話がありました。家族としては以前の病院ではなく、精神科なら別の病院へ転院したいという希望がありましたが、紹介先の病院との信頼関係というか、病院の決まり事なのか、精神科はその傾向がより強いと感じました。

 家族としては大反対です。ここまで回復したのにまた以前のように寝たきりに戻ってしまうのではないかと不安がよぎりました。そして、転院ではなく退院を選択しました。

 退院に向けてケアマネージャーに相談したり、担当地区の地域包括支援センターへ相談して訪問してもらったり、リハビリ出来るデイサービスをあたってみたり、訪問のある歯科を調整したりと退院に向けて準備をしましたが、本人がすべてを拒否したため介護のサービスは断念することになりました。


昨日 古希の誕生日を迎え、もう1年もたったのかと回想しています。


この文章を読まれている方の中には、自宅で同居しながらご家族を介護されている方もおられ、大変な苦労をされていると思います。一人で・家族だけで悩まないでいろいろなところに助けてくれるところや、今よりも少し負担が軽くなるヒントがあるかと思います。介護で大事なことは程よい関係と良い加減な距離感です。

グループホームなでしこでは、近所の方や家族の認知症・介護に関する相談をお伺いしてます。

グループホームなでしこ 相談担当 後藤